西洋ファンタジーのキャラクターをデザインする

西洋の童話を想定した登場人物のイラストを描いてみました。ヨーロッパの昔話で有名なのが、「白雪姫」「いばら姫」「かえるの王さま」などを収録している「グリム童話」です。グリム童話は、およそ16世紀くらいまでのフランスをはじめとするヨーロッパの民話を集めたものです。15世紀から16世紀までというのはルネサンスの全盛期ですね。登場人物たちはそのくらいの時代を想定して、当時の絵画や文献を参考に衣装のデザインを考えてみました。

童話の登場人物

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王様(king)

畏怖堂々とした王を描いてみました。16世紀の貴族の男性衣装は、プールポワンという上衣にショースというタイツみたいなものを履くのが一般的だったようです。膨らんだ肩が特徴でマントは短め。長いチュニックに長いマントを組み合わせたような王様の衣装は、14世紀以前のデザインです。

女王(queen)

気高く美しい后を描いてみました。この頃のドレスは、フリル袖やレースの立て襟が流行っていたようです。肩から優美な袖を垂れ下げてみました。きゅっと引き締めたお腹には、豪華な宝石の飾りを垂れ下げています。

王女(princess)

若くて清らかな少女です。いわゆるお姫様っぽい感じで描いてみました。全体的にふんわりさせています。この時代のドレスは、スリッドが入って膨らんだ肩のデザインが特徴だったようです。この頃に流行っていたフリフリしたレースもあしらってみました。

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王子(prince)

ニュージェネレーションの若い王子様…という設定で、上衣はより洗練された17世紀っぽいデザインにしてみました。ブーツは16世紀後半から流行ったものだそうです。全体的にシャープな感じでまとめてみました。

かえるの王子(frog prince)

16世紀の紳士というのは、カボチャパンツみたいな形をしたキュロットにタイツ姿が一般的だったようです。かえるの王子様にはこの衣装がピッタリ似合いますね。

衛兵たち(guards)

この時代の兵士は、重い鎧というのは着ていなかったようです。上衣は防具をイメージさせるようなデザインにして、脚衣は軍人っぽく少し膨らんだパンツにしてみました。

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魔道士(magician)

王に仕える魔術使いです。悪人か善人かわからない謎の人物です。全身を衣で覆って、ミステリアスな感じにしてみました。

魔女(witch)

定番の老婆の魔法使いです。邪悪なイメージを醸し出す衣を纏わせてみました。

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ドワーフ(dwarf)

人外の種族です。一般的に、背が低くて髭の生えたおじいさんのイメージで描かれるキャラクターです。鍛冶の技術をもつと言われています。「白雪姫」に出てくる小人が、ドワーフです。厳ついけれど頼りがいのありそうなおじいさんとして描いてみました。

トロール(troll)

伝説上の生物で、醜悪な化け物として登場するキャラクターです。悪役として登場したりします。岩のような体と草木でできたような毛を生したデザインにしてみました。


↓続いて、キャラクターの線画に着彩をします。

西洋ファンタジーのキャラクターを塗る
感情をもった人物の表情を描く
男女の顔と体の描き分け

         
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