有名な日本昔話を絵本風にしてみました。お話の主要な部分を子供向けに短くまとめています。
絵本「ももたろう」
①
むかしむかし あるところに おじいいさんと おばあさんが なかよく くらしていました。
②
おじいさんは やまへ しばかりに いきました。おばあさんは かわへ せんたくに いきました。
③
おばあさんが かわで せんたくを していると おおきな ももが どんぶらこ どんぶらこ とながれて きました。
④
びっくりしたおばあさんは ももを もちかえりました。
「おじいいさんに よいおみやげが できたわ。」
おばあさんは うれしそうに つぶやきました。
⑤
よるになり おじいさんと いっしょに ももを たべようと したとき
「おんぎゃー。おんぎゃー。」
ももから あかちゃんが とびだしました。
「かみさまが こどもを さずけて くださったのじゃ。」
ふたりは よろこびました。
⑥
おじいさんと おばあさんは こどもを ももたろうと なづけました。ももたろうは たくさんの ごはんを たべて すくすく おおきく なりました。そして りっぱな つよい おとこのこに そだちました。
⑦
そんなとき らんぼうな おにたちが むらを おそいました。
「がはははは。たべものを よこせ。たからものも よこせ。」
おにたちは むらの たいせつなものを たくさん うばっていきました。
⑧
ももたろうは おじいさんと おばあさんに おにたいじに いきたいと いいました。おばあさんは「これを もって いきなさい。」といって ももたろうに きびだんごを わたして みおくりました。
⑨
たびの とちゅうで おりすがりの イヌに あいました。
「どこへいくのかワン?」
「おにたいじに いくんだ。いっしょに ついてきてくれるなら きびだんごを あげよう。」
「だんごを ひとつ くださいワン。いっしょに おにをたいじするワン。」
⑩さらに あるくとと おりすがりの サルに あいました。
「どこへいくんだキー?」
「おにたいじに いくんだ。いっしょに ついてきてくれるなら きびだんごを あげよう。」
「だんごを ひとつくださいキー。いっしょに おにをたいじするキー。」
⑪また さらに すすむと おりすがりの キジに あいました。
「どこへいくのケン?」
「おにたいじに いくんだ。いっしょに ついてきて くれるなら きびだんごを あげよう。」
「だんごを ひとつくださいケン。いっしょに おにをたいじするケン。」
⑫
ももたろうたちが おにの すむ おにがしまに つくと おにたちは さかもりを していました。
「いくぞ みんな。おにたいじして たからを とりもどせ!」
ももたろうたちは ゆだんしていた おにたちに いっせいに とびかかりました。
⑬
ももたろうは かたなを ビュンビュン ふりまわし、イヌは おにのおしりに かみつき、サルは おにのからだを ひっかき、キジは おにのあたまを つつきました。おにたちも あばれましたが ももたろうたちには かないません。
⑭
とうとう おにたちは こうさんしました。
「いたたたた。ごめんなさい。もう わるさを しないから ゆるしておくれ。」
ももたろうは たからを とりかえし おにたちを ゆるしてあげました。
⑮
むらに かえった ももたろうは たからを みんなに かえしました。おじいさんも おばあさんも むらびとたちも みんな えがおに なりました。めでたしめでたし。
おしまい。
●イラスト・絵画「ももたろう」を描きました。
●絵本「かぐやひめ」
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