絵本「ももたろう」

有名な日本昔話を絵本風にしてみました。お話の主要な部分を子供向けに短くまとめています。


絵本「ももたろう」

Momotaro_001

むかしむかし あるところに おじいいさんと おばあさんが なかよく くらしていました。


Momotaro_002

おじいさんは やまへ しばかりに いきました。おばあさんは かわへ せんたくに いきました。


Momotaro_003

おばあさんが かわで せんたくを していると おおきな ももが どんぶらこ どんぶらこ とながれて きました。


Momotaro_004

びっくりしたおばあさんは ももを もちかえりました。
「おじいいさんに よいおみやげが できたわ。」
おばあさんは うれしそうに つぶやきました。


Momotaro_005

よるになり おじいさんと いっしょに ももを たべようと したとき
「おんぎゃー。おんぎゃー。」
ももから あかちゃんが とびだしました。
「かみさまが こどもを さずけて くださったのじゃ。」
ふたりは よろこびました。


Momotaro_006

おじいさんと おばあさんは こどもを ももたろうと なづけました。ももたろうは たくさんの ごはんを たべて すくすく おおきく なりました。そして りっぱな つよい おとこのこに そだちました。


Momotaro_007

そんなとき らんぼうな おにたちが むらを おそいました。
「がはははは。たべものを よこせ。たからものも よこせ。」
おにたちは むらの たいせつなものを たくさん うばっていきました。


Momotaro_008

ももたろうは おじいさんと おばあさんに おにたいじに いきたいと いいました。おばあさんは「これを もって いきなさい。」といって ももたろうに きびだんごを わたして みおくりました。


Momotaro_009

たびの とちゅうで おりすがりの イヌに あいました。
「どこへいくのかワン?」
「おにたいじに いくんだ。いっしょに ついてきてくれるなら きびだんごを あげよう。」
「だんごを ひとつ くださいワン。いっしょに おにをたいじするワン。」


Momotaro_010
⑩さらに あるくとと おりすがりの サルに あいました。
「どこへいくんだキー?」
「おにたいじに いくんだ。いっしょに ついてきてくれるなら きびだんごを あげよう。」
「だんごを ひとつくださいキー。いっしょに おにをたいじするキー。」


Momotaro_011
⑪また さらに すすむと おりすがりの キジに あいました。
「どこへいくのケン?」
「おにたいじに いくんだ。いっしょに ついてきて くれるなら きびだんごを あげよう。」
「だんごを ひとつくださいケン。いっしょに おにをたいじするケン。」


Momotaro_012

ももたろうたちが おにの すむ おにがしまに つくと おにたちは さかもりを していました。
「いくぞ みんな。おにたいじして たからを とりもどせ!」
ももたろうたちは ゆだんしていた おにたちに いっせいに とびかかりました。


Momotaro_013

ももたろうは かたなを ビュンビュン ふりまわし、イヌは おにのおしりに かみつき、サルは おにのからだを ひっかき、キジは おにのあたまを つつきました。おにたちも あばれましたが ももたろうたちには かないません。


Momotaro_014

とうとう おにたちは こうさんしました。
「いたたたた。ごめんなさい。もう わるさを しないから ゆるしておくれ。」
ももたろうは たからを とりかえし おにたちを ゆるしてあげました。


Momotaro_015

むらに かえった ももたろうは たからを みんなに かえしました。おじいさんも おばあさんも むらびとたちも みんな えがおに なりました。めでたしめでたし。
おしまい。


イラスト・絵画「ももたろう」を描きました。
絵本「かぐやひめ」

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