円柱をデッサンする

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デッサンの基本となる円柱の描き方について説明します。立体物の描き方の最も基本となる内容です。今回のモチーフは、真っ白な円柱です。鉛筆と画用紙とねり消しゴムを使って描きました。


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線で形状を捉える

最初に、円柱の骨格となる形状を描きます。目に見えない部分の形状も意識して描きます。アタリとして描くこのラインは最終的になくすものなので、消しやすいB2くらいの鉛筆で描くとよいです。

<描き方の手順>

①画用紙の中心に縦線を引く。←円柱の中心の縦ラインを確定

②中心から同じ距離の左右に縦線を引く。←円柱のを確定

③①と②を垂直で横切る、円の面(上下)の中心線を引く。←円の面の直径を確定

④円の面の弧を描く。

④を描く上で気を付けなければいけないのが、円の上面と円の底面の大きさは違うということです。なぜならパース(遠近法)が存在するからです。

パースを意識して描く

円柱を立方体に置き換えてみます。立方体の辺のラインを延長したはるか先に、ラインが一つに交わるポイント:消失点があります。そこが描いている人の目の高さになります。立体の上の面と下の面の幅を確認してください。…若干、下の面の方が大きく見えるはずです。

パース(遠近法)の概念を知る

パースを意識して描くと、モチーフの底面は、目の高さより下に位置するので広く大きく見え(隠れて見えませんが)、モチーフの上面は、目の高さに近づくので狭く見えにくくなるはずです。よって、奥行き方向の下の面の直径は長く、上の面の直径は短なります。また、上下の円の面それぞれで、奥行き方向の手前の半径は長く、奥の半径は短くなります。

 

モチーフの横に自分の絵を置いて、比較してみながら描いてみましょう。

<円柱のチェックポイント>

下の面の円弧の方が、上の面の円弧より急な形状になっているかチェック!

モチーフの底面と上面の大きさを比べた場合、底面の方が大きく見えているかチェック!

上面の円が正円に見えるか、角ばった形状に見えないかチェック!


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全体の陰をつける

光源を意識して、見える2つの面(上面と弧のかかった筒状の面)に濃淡を付けます。筒状の面は、1番明るい面、1番暗い面を意識して徐々に濃淡を変えて塗ります。一番暗い面に反射光(地面からの照り返し)や回り込んできた光の面が隣接しているのでそちらも意識してください。目を細めてモチーフを見ると、濃淡の変化を掴みやすいです。綺麗なグラデーションを作ってみて下さい。

全ての面を差別化して塗る

①1番暗い面

2、3Bくらいの軟らかい鉛筆で塗るといいです。光に遮られたの部分は色を鈍らせたいので、軟らかい鉛筆で濃く塗ったら布やティッシュペーパーなどで擦ります。(擦ると画用紙に色がピタッと付着します。)鉛筆で擦った後はそのままにせず、その上に必ず鉛筆のタッチをのせて調子を整えます。

②明るい面

H前後の硬めの鉛筆で鉛筆を立てて塗ります。塗った面を擦ってはいけません。

③1番明るい面

ハイライトは画用紙の白を残しておきます。


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影を描く

光源の方向を意識してを描きます。光の角度に合わせて影を落とします。影のタッチは画面に対して水平方向に入れていきます。斜めにタッチを入れると、円柱が地面から滑り落ちてしまいそうに見えます。

影の輪郭はぼんやりとさせます。ねり消しゴムでポンポンたたきながら消していくと効果的です。画用紙の余白は汚さないように注意してください。絵の基準となる白を保つ必要があるため、汚れたら消すというのを繰り返しながら進めていきます。

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タッチを入れて描き込む

影のタッチや円柱の上面のタッチは基本的に水平方向にします。円柱の筒状の形状のタッチは、垂直方向と弧に沿った方向を組み合わせて入れていきます濃淡が正確に表現出来ていれば垂直方向のタッチだけでも立体感が出ますが、弧に沿ったタッチを入れることで、筒状の丸みが強調されます。弧のタッチを入れる際は円柱の形状に合わせることが大事ですので、歪んだタッチにならないように気を付けて下さい。

また、面と面の変わり目の付近は、よりしっかりタッチを入れるといいです。面の角度の違いを強調すると立体感が際立つからです。今回の場合は、地面との設置部分付近や上面との境にタッチをしっかり入れるのがポイントです。

鉛筆のタッチとトーン


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全体の調子を整える

円柱の上部の面には、同じ面の中にも、濃淡の濃い部分と薄い部分があるので、色の調子にわずかに変化をつけます。筒状の面の一番暗い面は、軟らかい鉛筆だけでなく硬い鉛筆のタッチも入れると、カッチッと引き締まります。一方で、手前に位置する部分ほど、柔らかい鉛筆で描いたボサボサしたタッチを残した方が、手前に飛び出して見えたりもします。

最後に、画用紙の余白の汚れをしっかり消しゴムで落として完成です!

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