球体をデッサンする

デッサンの基本となる球体の描き方について説明します。立体物の描き方の最も基本となる内容です。今回のモチーフは、真っ白な球体です。鉛筆と画用紙とねり消しゴムを使って描きました。

↓デッザン専用の石膏の球体です。


石膏像 G-807 幾何形体 球 直径15cm


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点と弧で形状を捉える

最初に、球体の骨格となる形状を描きます。球のシルエットはどこから見ても正円です。ですので、まず最初に球の中心を決め、上下左右で四か所、中心から同じ長さになる部分をで描きます。そしてできた四つの点をで結んでいけば、綺麗な円が描けます。この時、四つの点を正四角形に結んでからその中に収まるように弧を描くと、形の歪みに気付きやすく、より綺麗な円が描けます。

球体の正円は絶対に歪んではいけません。画用紙を上下左右に回転させて、どこから見ても正円に見えるようにしてください。

円の描き方

①円の中心を定める

②上下左右の四か所で、中心から同じ長さに位置する点を描く

③点と点を弧でつなぐ

…コンパスで円を描くのと同じ手順ですね。アタリとして描いているラインは最終的になくすものなので、消しやすいB2くらいの鉛筆で描くのがよいです。

 

<チェックポイント>

中心から弧までがどの部分も同じ長さになっているかチェック!

円を正四角形に収めた時に、4分の一の弧の凹凸が全て同じになっているかチェック!

画用紙をどの角度に回転して見ても常に正円に見えるかチェック!

 


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全体の陰をつける

光源を意識して、面に濃淡を付けます。1番暗い面は右側面のの部分で、2番目に暗い面は反射光(地面からの光の照り返り)を受けている陰の部分です。1番明るいハイライトの部分だけは画用紙の白を残しておきます。一番明るい面から一番暗い陰の部分までは、徐々に濃淡にグラデーションをつけていきます。目を細めてモチーフを見ると、濃淡を掴みやすいです。タッチは球体の形状に合わせて描きます。

全ての面を差別化して塗る。

①1番暗い面

2、3Bくらいの軟らかい鉛筆で塗るといいです。光に遮られたの部分は色を鈍らせたいので、軟らかい鉛筆で濃く塗ったら布やティッシュペーパーなどで擦ります。(擦ると画用紙に色がピタッと付着します。)鉛筆で擦った後はそのままにせず、その上に必ず鉛筆のタッチをのせて調子を整えます。②の部分とまとめてこの作業を行います。

②2番目に暗い面(反射光)

①で処理を終えたら、Bくらいの軟らかい鉛筆で塗って調子を整えるといいです。①よりも奥に位置する部分なので、手前に飛び出して見えないように、控えめに描きます。

③1番明るい面以下

Hくらいの硬い鉛筆で塗ります。鉛筆は立たせて塗って、シャープな線でタッチをつけます。擦ってはいけません。手などで汚さないように気を付けます。


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影を描く

光源の方向を意識してを描きます。光の角度に合わせて影を落とします。影のタッチは画面に対して水平方向に入れていきます。斜めにタッチを入れると、立方体が地面から滑り落ちてしまいそうに見えます。影はなるだけ凹凸感を抑えピタッとさせたいので、Hくらいの硬い鉛筆を使用しました。

球体の接地部分は一番濃淡が濃く、球体から離れるほど薄くなって、輪郭はぼんやりとしています。ねり消しゴムでポンポンたたきながら薄く消していくと効果的です。画用紙の余白は汚さないように注意してください。絵の基準となる白を保つ必要があるため、汚れたら消すというのを繰り返しながら進めていきます。


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タッチを入れて描き込む

影のタッチは水平方向にしますが、球体のタッチは球面に合わせた方向で入れていきます。球体は弧のタッチのみで描きます隠れて見えない部分の球面の形状を意識した弧を描くのが重要です。また、一方向ではなく様々な方向性でタッチを入れることで丸さ表現していきます。

鉛筆のタッチとトーン


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全体の調子を整える

細かな調子を整えていきます。手前が飛び出して見えるように、手前ほど描き込むといいです。画用紙の余白の汚れは、最後にしっかり消しゴムで消しましょう!


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↓デッサン上達の近道は、達人のデッサンの制作過程をしっかりと見ることです。


~応用編~

球体が描けるようになったら…複雑な人体のパーツも、球体で捉えて描いてみましょう♪

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