絵本を描く

絵本作りをしたいと思っている方に向けて、絵本の作り方をまとめてみました。絵本作りというのは、ストーリー、キャラクター、セリフ、ビジュアルと…各方面でそれぞれ考えることが多々あり、総合的な力を要するのですごく難しいです。オリジナルでお話を考えて絵を描く際の手順やポイントを参考にどうぞしてください。

絵本を作る手順

アイデアを考える

作品のテーマを考える。→キャラクターを考える。

ストーリーを作る

箇条書きでプロットを描く。大まかな構成を考えた後、物語を文章化する。登場人物のキャラクターのセリフを考える。

コマ割りする

絵コンテを描く感じで、全ページのラフを描く。1ページを1コマにして、1ページごとに絵と文章を入れる。

ミニサイズの本を作る

コピー用紙などにラフ画と文章を描いて、それらを貼り合わせて絵本仕立てにする。完成作品をイメージしたもので、実際にページをめくってみることで全体のストーリーと絵の流れを把握できるようにする。

清書する

本番の用紙に全ページを描く。


テーマありき

絵本に限らず、小説、漫画、映画…にも言えることですが…世界観が壮大だったり、キャラクターが面白かったり、絵が綺麗であったりすることよりまず先に、作品の根幹となるテーマがあることが重要になります。作り手が今まで生きてきた人生の中で得てきたもの…思想や哲学や美学といったもの。それらに触れて読者が、共感したり何かを得たりしてもらうことではじめて作品が成り立つといいます。

魅力的なストーリー

テーマに基づいて、起・承・転・結で話を作ります。ストーリーというのは、物語が難なくスムーズに進むより、起伏に富んでいたり、どんでん返しがある方が面白いものです。また、結末が予想できてはダメといいます。良い意味で読み手の想像を裏切るのが良いとされています。

魅力的なキャラクター

登場人物は、人間、動物、植物、物…何でもありです。どこにでもいそうなキャラクターより、個性のはっきりしたインパクトの強いキャラクターの方が面白く、人の心を引き付けるといいます。キャラクターの見た目と内面にギャップがあったりするとより魅力的になったりします。


絵で魅せる

言葉で一言で表現できない抽象的な感情を表現するのが「」です。物語の途中にあえて言葉を入れずに、絵で語り、読者に想像を委ねるというのは、絵本ならではの醍醐味といえます。絵本には画風の決まりがなく、独自の表現が可能です。(一般的に、絵本では形式的な漫画っぽい絵はあまり好まれず、その人にしか描けないような個性あふれる絵が好まれるようです。)

デザインを洗練させる

絵本の場合、絵単体ではなく画面全体のレイアウトを考えるのも同じく重要となります。文字と絵の大きさ、バランス、構図などで、意図的な効果を狙いつつ、読みやすさを考えなくてはなりません。

物語性のある絵本のイラストを描く

ギャラリー


物語を考えて作品としてまとめるという作業は、とても難しくてすごく頭を使います。でも、作った作品で人の心を動かしたり何らかの感動を受けてもらえることができたら、クリエイターとしてはこの上なく嬉しいことだと思います。

         
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