美大・芸大受験について

絵やデザインを本格的に学びたいというお子さんもいるかと思います。そんな方にアドバイス。中学校からも美術系の学校を目指すこともできますが、高校まで普通科に行って美術予備校に通い、大学受験で美大・芸大受験をするというパターンが一般的です。


実技と筆記試験

試験では、デッサンなどの実技と、国語・英語などの学問の筆記試験が両方あります。実技と筆記の試験の点数配分は大学によって異なりますが、私大はおよそ半分が実技、半分が学科になります。芸大はほぼ実技で合否が決まります。(芸術学科の場合は学科の比率がもっと高いです。)美大といっても、絵だけ描ければ合格ではないんですね…。でも、筆記試験にいわゆる難問は出ないです。普通科で勉強している普通の成績の高校生であればクリアできるレベルです。(大学によっては小論文もあります。)筆記試験ではあまり差がつかない…なので、実技で勝負が決まるのが美大受験です。


学科別の実技対策

一口に美大受験といっても、学科が細かく分かれているので、入りたい科の試験に合わせた対策しておくことが必要です。また、「油彩画学科なら油絵」といったように、学科に合わせた道具を用意し技法を習得しておく必要があるので、早い時期から分野を絞って絵を描く練習をしておかなければなりません。なので、「高校生の早いうちに将来なりたい職業を決めておく必要がある」と言えます。美大の学科は、およそ以下のカテゴリーで分かれています。

●日本画

●油彩画

●彫刻

●デザイン(広告等のグラフィック、工業、空間、衣装、情報等)

●建築

●映像(CM、TV、映画等)

●芸術(学問として論理を学ぶ)


デッサンと着彩の実技試験

全学科で共通しているのは、実技試験にほぼ「デッサン」があるということです。鉛筆などのモノトーンで、立体物を写実的に描くテストです。あと、学科別に着彩のテストがあります。油彩画学科は油絵、日本画学科は水彩画、彫刻学科は粘土、デザイン学科はアクリルガッシュを使用した平面構成…といった具合です。実技は、付け焼刃では太刀打ちできない分野です。長い時間をかけて鍛錬する必要があります。

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美術予備校に通う

できれば、週一でもいいので、大手の美術予備校に高校1年生から通うのがベストです。1、2年生は基礎科があって絵の基本をゆっくり学べます。3年生になると、浪人生も交えての本格的な受験モードになります。予備校では、美大・芸大受験に必要なノウハウを全て教えてくれます。教えてくれるのは、美大・芸大卒の専任の講師や現美大生のアルバイトです。できるだけ人数が多く、レベルの高い予備校に通うのをお勧めします。

大手の予備校では、実技だけでなく学科も教えてくれたりもします。実践に近いかたちで学科+実技の模擬テストを受けて総合得点を知り、自分のレベルを確認することもできます。

大手の予備校に通うメリット

●受験のエキスパートから直接指導を受けることができる。

●モチベーションの高い学生の中でもまれ、競争することができる。

●多くの合格再現作品を見ることで、目標となる合格のレベルを知ることができる。

●ハイレベルな浪人生の技術を生で見られる。

なかなか予備校に通えない環境にある人は、通信教育等を利用して学ぶという方法もあります。そして長期休みだけは予備校に通うという方法もあります。最近はyoutube等でデッサンの描き方を見て学べたりするので、そういうものを利用するのもいいですね。


美大に入ってから

美大は、実技課題が多いので非常に忙しいです。1、2年生は基礎的な課題が多く、予備校時代で学んだことの反復的な内容になりますが、次第に各学科に特化した課題も増えていきます。卒業後、特に就職を考えている人は、この時期を遊んで過ごしてはいけません!空いた時間は、自分の将来につながる創作活動や現場でのアルバイトなどをして、どんどん実績を作っていくべきです。大学に入ってからも、将来の目標を目指して精進していきましょう。

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