イラスト・絵画「祭の鼓動(背景画)」を描きました。

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日本らしい街並みの空想の背景画描いてみました。紙に鉛筆で線画を描き、スキャナーで取り込んだ画像にphotoshopで着色をしました。大学時代に就職活動用として描いた古い絵ですが、線で形をとって色を塗るという最も基本的な描き方をしたもので、背景を描きたいという方の参考になるかと思い、手順や概念をまめてみました。背景画というのは、物のデザイン、配置、構図、光の演出、カメラアングルなど、考えるべき視点がたくさんあってとっても奥深いです。


鉛筆・シャープペンの線による背景の作画

パースを描く

illustration-matsuri003絵の全体イメージを考えた後、空間の遠近感や建物の配置を描くのに必要な、パースを引きます。

透視図法(パース)について

今回の絵は、消失点が1つの一点透視図法で描きました。青い線が、カメラが背景を写している場所(この背景を見ている位置)です。厳密に言うと、現実世界では縦のライン(黄色い線)にもパースがかかっており、はるか下の方に消失点があるので、下の方ほど若干すぼめて描いています。


パースに沿ってモノを描く

illustration-matsuri004石畳は、手前ほど一つ一つの石が大きく見え、奧へいくほど小さく見えます。建物は、手前ほど家の正面(玄関のある面)がよく見え、奧へいくほど見えにくくなります。遠へいくほど徐々に情報が圧縮されて密度が高くなっていく感じで描いていきます。一方、画面の一番奧は、空と山が広がって空間が開けた感じを狙って描いてみました。illustration-matsuri005色々な日本の街並みの写真集を参考にしながら描いていきました。(写真をそのまま写した絵ではありません。)家具や部品といった意匠のデザインだけを参考にして、建物のデザインや配置は自分で考えて描きました。頭の中でシチュエーションを作って→頭の中でジオラマを作って→資料を見ながら細部の情報を詰めて→描き出すといった感覚です。ちなみに使った画材は、画用紙と普通のシャープペンです。この線画は、物体の形を重視して描いており、陰影は付けていません。(塗り絵の線画みたいですね。)


Photoshopによる背景の着彩

光と陰影を意識して色を塗るillustration-matsuri006

光と陰影の位置を考えながら着色をします。画面奧の夕焼けの光(オレンジ色が主光源で、建物には濃い陰影(青紫色を落としていきました。(提灯は部分的な光です。)色を使ってデッサンしていく感じで進めていきます。四角い物は角ばらせて、丸い物は丸みを帯びさせて描き、手前ほど物が飛び出して見えるよう描き込みを行う…といった具合です。今回、描いている物は空想・妄想のウソの世界ですが、見る人に説得力を持たせるために、描写はリアルにしてみました。

デッサンとは何か~デッサンのポイントを知る~

デザイナー必須の画像制作ツールPhotoshop


配色バランスを考えて色を塗る

illustration-matsuri007画面全体の色の組み合わせ色の流れの美しさを意識して着彩していきます。今作は、青色紫色から赤色・オレンジ色黄色までの色をメインに使ってみました。また、に加え、明度彩度も調整します。見せたい部分(目が行く部分)の明度や彩度を上げたり、逆に押さえたい部分を下げたりしていきます。…ずっと前に描いた絵なもので…着色の途中経過画像がなくてすみません。。

色彩の基本~光と色の三原色、色相、彩度、明度を学ぶ~


illustration-matsuri008

線画はあえて消さずに、として残しました。遠近感だったり見せ場だったりという観点で、色がちぐはぐだったり、絵としての色のまとまりが完璧ではありませんが、とりあえず終わりです。イメージ重視の絵という観点で見てください。。

ちなみに、アニメやゲームの背景制作の現場では、写真を合成したりレタッチして描くのが主流です。線画を描くのは時間がかかり過ぎますからね…。

高解像度画像はギャラリーにおいてあります。

イラスト・絵画「蝶の舞う部屋(背景画)」を描きました。

イラスト・絵画「竜宮(背景画)」を描きました。

イラスト・絵画「秘密の隠れ家(背景画)」を描きました。

印象的な風景を描く
空想の風景を描く


         
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