女性と花。女性といえば花、花といえば女性、といったように、優しく美しく幸せなイメージをもつこの二つは、どの時代でも誰にでも受け入れられるモチーフですよね。また、草花の曲線美を生かしたアール・ヌーヴォー調の視覚表現も女性を描く際には相性抜群でよく用いられるもので、様々な絵画作品やイラスト、商品広告でよく見かけるかと思います。
女性と花をモチーフに、イメージの異なる絵を何枚か描いてみました。用いた画材はアクリフガッシュです。けっこう前に描いた絵ですが、イメージの参考にどうぞご覧ください。
花と女性①
直線的な人物の配置と人物の視線で、堅実なイメージの女性を表現してみました。そして、女性に花や華やかなイメージをもつ蝶も加えてみました。蝶って、リアルに描くとグロテスクになりがちなので、シルエットやイメージ重視で描くとよいかもしれません。全体的に、色幅のある色彩を使ってみました。綺麗な色の流れで豊富な色みを使うと、絵に幸福感が生まれるかと思います。
花と女性②
こちらの絵は、女性の髪や植物の茎や葉で流線美を多用してみました。パステルカラーにちょっと毒のある赤を入れた色合いも相まって、清純な美しさというより、ちょっと妖艶なイメージになったかと思います。大人っぽい感じのお洒落さ…という感じでしょうか。また、人物の陰影は割と細密に描きましたが、背景は描き込みを省略してべタ塗りにし、人物や花の輪郭線を描き、髪の毛は金色で塗って金箔っぽさを出しているので、ちょっと日本画っぽい感じになっているかなと思います。
花と女性③
肌と百合の白さで、クールで凛とした女性を表現してみました。全体的に陰影をしっかりつけたので重厚感が出て、堅実そうな女性のイメージも生み出せているかなと思います。黒は、白と同様に神秘性を感じる色ですよね。重厚感とともに吸い込まれそうな深さ、というか無限性を感じさせる色かと思います。黒と白を対比的に入れることでインパクトを強め、女性の芯の強さや存在感の強さみたいなものも表現してみました。
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<イラストメイキング動画>
デジタルペイントで描きました。