描きたい絵のイメージが固まったら、今度は絵を描く道具選びです。自分の表現したいものに適した画材を選べるように、画材の特徴を紹介します。
- クレヨン・クレパス
- パステル
- クーピーペンシル
- 色鉛筆(油性色鉛筆・水彩色鉛筆)
- 透明水彩絵の具
- アクリルガッシュ
- カラーマーカー(カラーペン・コピック)
- インク(&ペン)
- 墨汁(&筆)
- デジタルツール
クレヨン・クレパス
非常に発色が良いので、強いインパクトのを生み出すことができます。細部を塗りにくいという弱点はありますが、かすれたタッチの表現ができます。ティッシュなどで擦れば、また違った味が出てきます。水彩絵の具はクレヨンをはじくので、それを効果的に使えば表現に独自性が出ます。クレヨンに似た画材に、クレパスがあります。クレパスは、クレヨン(ロウで固まった画材)とパステル(発色がよくて粉っぽい画材)の良さを生かした中間的な画材となります。
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パステル
顔料の粉で描くので、擦れば、柔らかく淡いタッチの表現ができます。パステルは主にハードパステル、ソフトパステルに分かれます。パンパステルという新しいパステル画材もあります。
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クーピーペンシル
色鉛筆とクレヨンを合わせたような特色をもったペンです。クーピーペンシルは発色がよく、クレヨンやクレパスよりも細かい描写ができます。
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色鉛筆(油性色鉛筆・水彩色鉛筆)
色鉛筆は、ワックスや油が入っていて水をはじく油性色鉛筆と、水で溶かすと水彩絵の具のような表現ができる水彩色鉛筆があります。メーカーによって発色や芯の硬さが異なります。クーピーペンシルよりもさらに細かい描写ができます。
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●油性色鉛筆で絵を描く
●水彩色鉛筆で絵を描く
●水彩色鉛筆で様々なイメージを描く
透明水彩絵の具
にじみやぼかしを美しく表現できます。絵具を垂らしたり、吹き付けたり、ティシュで擦ったり…様々な表現を生み出すことが可能です。しかし、色を塗り重ねていくと次第に色が濁ってしまうので、完成イメージを計算しながら描いていく必要があります。色幅の中で、画用紙の白が高彩度で高明度のため、白をいかに残して描いていくかということがポイントになっていきます。
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アクリルガッシュ
不透明の絵の具です。ペンキのように、平面をムラなく一律に塗ることができます。下絵の塗り重ねが可能なので、濃い色の上に白の絵具もしっかりと加算することができます。水彩絵の具のように強くにじんだりぼやけたりしないので、メリハリのある加筆表現が可能です。
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カラーマーカー
水性/油性マジック、油性のコピック等あります。
カラーペン
水で溶ける水彩マーカーです。ペンタッチと筆タッチのペン先が上下に両方ついているものもあります。
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コピック
アルコール成分のカラーマーカーです。油性に属します。薄くて淡い色が豊富に揃っており、水彩画のようなにじみやぼかしなどの表現も可能です。
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インク&ペン
繊細だけれどはっきりとした絵を描くことができます。インクペンで主線を描いてから固有色を着彩していくと、くっきりした絵になります。輪郭線の表現だけではなく、ハッチングを重ねて陰影を描いていくとデッサンのような重厚感を出すことも可能です。ボールペン画も同じです。割り箸の先を削って先っぽにインクを付けて描くのもこのパターンです。
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墨汁&筆
メリハリのある力強い絵が描けます。べタ塗りやカスレなどで、ダイナミックな表現ができます。水墨画のようなぼかしを生かしたり、いろんな色のインクで描いてみるなどしても面白いです。
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デジタルツール
PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTなどの描画ソフトを使ってパソコンで描きます。素材を重ねた表現、ライティングを施したような光の表現など、デジタルならではの特性を生かした絵が描けます。
●デザイナー必須の画像作成ツールPhotoshop
●CLIP STUDIO PAINTでイラストとマンガを描く
●イラスト・絵画「キツネ」を描きました。
画材にはそれぞれに良さがありますが、クーピーペンシルや色鉛筆は、コンクールなどに出す絵画作品を描くに当たってはおすすめしません。理由は、色の付きが薄いからです。同じ絵でも、発色の強い絵の具やクレヨンで描いた絵と比べると、薄い画材で描いた絵はインパクトで劣ってしまうからです。クーピーペンシルや色鉛筆は、イラスト作品に向いています